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東京オリンピックは6日、レスリング女子フリースタイル53キロ級の決勝が幕張メッセであり、向田真優が中国の龐倩玉を下して金メダルを獲得した。
レスリング日本勢の金メダルは、姉妹で獲得した62キロ級の川井友香子、57キロ級の川井梨紗子に続いて3つ目。53キロ級での優勝は、吉田沙保里が2004年アテネ五輪から3連覇(当時は55キロ級)して以来となった。
向田は5日、ジョセフエミリエンヌ・エソムベティアコ(カメルーン)との1回戦、ロクサナ・マルタ・ザシナ(ポーランド)との2回戦をともにテクニカルフォールで勝利。準決勝はボロルトゥヤ・バトオチル(モンゴル)を6-3のポイント差で破って、この日の決勝に勝ち上がった。
龐との決勝では、向田は第1ピリオドで4ポイントを先取されたが、第2ピリオドに反撃。素早いタックルからポイントを重ねて追いついた。
終盤、向田は両手をがっちりと組んで相手の攻撃をしのぐと、攻勢に転じて龐を場外へ押し出し、ポイントを奪って5-4の逆転勝利を収めた。
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婚約者と二人三脚
向田は試合後のテレビインタビューで、「(相手の攻撃をしのいだ)最後は神頼みの気持ちでした。絶対に勝つんだという思いを持ちつづけ、自分のレスリングはできなかったが、最後は気持ちで戦いました」とうれし涙をこらえながら話した。
婚約者でもあるコーチと二人三脚でつかんだ金メダルという結果については、「自分よりも苦しいことがたくさんあったと思いますが、いつも励ましてくれて、この大会で優勝することを目標にやってきたので、本当にうれしいです」と、喜びをかみ締めた。
順位