26
岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で14日午前、銃の発砲があり、隊員2人が死亡、1人が負傷した。男性の自衛官候補生(18)が、殺人未遂の疑いで逮捕された。警察などが発表した。
警察によると、自衛官候補生はその場で拘束された。射撃訓練中に小銃を発砲したとみられるという。
報道では、25歳と52歳の男性隊員が死亡し、別の男性隊員(25)が負傷したとされる。
陸上自衛隊によると、隊員以外に被害者は出ていない。発砲は新たな隊員や自衛官候補生を対象とした実弾射撃訓練中に発生したという。
日本の銃による最近の事件
日本では銃による暴力は極めてまれだ。だが、この1年で注目を集める事件がいくつか起きている。
昨年7月には、安倍晋三元首相が街頭演説中に銃で撃たれて死亡した。安倍氏は日本で最も長く首相を務め、その死は日本に大きな衝撃を与えた。
今年5月には、長野県で男性が警官2人に猟銃のようなものを発砲して殺害したとして、殺人の疑いで逮捕された。この事件では他に女性2人も刃物などで殺害されたとされる。
松野博一官房長官は14日午前の記者会見で、自衛隊員による射撃事案が発生し、捜査が続けられていると述べた。
日本では銃の所持が厳しく規制されており、許可を得て猟銃と空気銃のみ所持できる。許可を取得するには、試験に合格し、精神科医らの診断書を提出する必要がある。