東京五輪組織委の元理事を逮捕、受託収賄の疑い 東京地検特捜部

著者 田辺 淳

2020年東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐり紳士服大手「AOKIホールディングス」側から総額5100万円の賄賂を受け取ったとして、東京地検特捜部は17日、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)を受託収賄の疑いで逮捕した。

また、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲容疑者(83)とその弟で副会長だった青木寶久容疑者(76)、子会社のAOKIの前社長、上田雄久容疑者(40)が贈賄の疑いで逮捕された。

日本最大級の広告代理店、電通の幹部だった高橋容疑者は2014年に組織委メンバーになった。

報道によると、東京地検特捜部は、高橋容疑者がAOKI側に対する便宜の「謝礼」などとして、同社から2017年10月から今年3月にかけて50回以上にわたり大金を受け取った疑いで捜査している。

組織委の理事は、職務に関して金品を受領することを禁止されている「みなし公務員」にあたり、特捜部は資金提供が賄賂にあたるか調べていた。

ロイター通信によると、高橋氏側はコメントの求めにすぐには応じなかった。

AOKIホールディングスは前会長らの逮捕を受け、「当局の捜査に全面的に協力してまいります」との声明を発表した。

同社は東京2020大会のオフィシャルパートナーとして、公式ユニフォームなどを手掛けた。

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