イルカに体当たりされ海水浴客がけが 福井県

著者 藤井 達也

福井県美浜町の海水浴場で16日早朝、遊泳していた海水浴客4人が、イルカに体当たりされたりかまれたりして、けがをした。水晶浜海水浴場のスタッフが通報した。

60代男性が知人らと沖合で泳いでいたところ、イルカ1頭が突進してきて衝突。肋骨(ろっこつ)を数本折られ、両手もかまれるなどしたという。

同じ海水浴場では同日、ほかにも40代男性がうでをかまれたほか、さらに別の2人もイルカにかまれた。

福井県では今年、イルカによるこうした攻撃被害の件数がこれで6件に上ったという。

海水浴場ではイルカに「近づかないで! 触らないで!」と呼びかける注意書きが設置された。

イルカが人間に危害を加えることは通常珍しいものの、泳ぐ人間への暴力行為がないわけではない。

専門家たちによると、野生のバンドウイルカは人間とともに泳ぐと自分たちの本来の行動が妨害されることから、「強いストレス」を覚えているという指摘もある。

アイルランドでは2013年、同じ1頭のイルカに女性2人が10日間の間にけがをさせられ、1人はろっ骨を折られる被害があった。

その翌年にはアイルランド沖で、敵対的なイルカに包囲された海水浴客5人が救助される羽目になった。

イルカは人間に対してだけでなく、他の海洋生物に対しても暴力的にふるまう様子が記録されている。

2016年には英南西部コーンウォール沖で、バンドウイルカがネズミイルカを攻撃し、空中に放り上げている様子が目撃された。

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