【東京五輪・パラ】 聖火リレー、都内は公道実施を中止 島しょ部除き

著者 清水 裕子

東京オリンピックの聖火リレーが、東京都内では島しょ部を除いて実施されないことになった。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が高まっているのを受け、取りやめとなった。

都内では9日から東京オリンピック開幕日の23日まで聖火リレーが予定されていた。

リレーに代わり、トーチで火をつなぐセレモニーが実施され、ストリーミング配信される。

東京オリンピックにとっては、またしても予定変更の事態になった。

関係者によると、小笠原諸島では予定どおり聖火リレーが実施するという。

東京オリンピックは、世論の反対がある中、23日に始まる。新型ウイルス感染拡大を心配する人たちは、中止や延期を求めるデモを続けている。

東京都には11日まで、「まん延防止等重点措置」が適用されている。12日からは「緊急事態宣言」が発令されると見込まれており、政府が8日夜に決定する見通し。

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全国をめぐる聖火リレーは、3月のスタートから問題続きだった。全行程の半分近くで、公道での実施を中止するなどの変更を迫られた。

水鉄砲で聖火狙ったか

茨城県水戸市で4日にあった聖火リレーでは、聖火トーチを手にしたランナーめがけて女性が水鉄砲で液体を発射したとされ、その様子を撮影した動画がソーシャルメディアで拡散された。

動画では、女性が「オリンピック反対。五輪やめろ」などと声を上げながら、プラスチック製の小型水鉄砲で液体を発射し、関係者に制止されている。

これに絡み、高橋香代子容疑者(53)が威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕された。日本の報道によると、容疑者は容疑を認めているという。

水戸署の長塚憲章副署長は米ヴァイス・ニュースに、「正当な理由もなく人に水を撃つわけにはいかない。彼女は間違いなく、冗談でやってはいなかった。これは子供の遊びではない」と話した。

ロイター通信によると、動画を撮影した高橋容疑者のパートナーは、容疑者が聖火リレーを妨害する目的で水鉄砲を所持していたことは知らなかったと話したという。

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