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東京オリンピックで4日、陸上女子400メートルハードルのシドニー・マクラフリン(21、アメリカ)が、自らの世界新記録を塗り替えて金メダルを獲得した。
400メートルハードルは、前日も男子でカルステン・ワーホルム(25、ノルウェー)が世界新記録を出したばかり。
この日の決勝は、5人が自己ベストを更新するというハイレベルのレースだった。
マクラフリンは、前回五輪優勝のダリラ・ムハンマド(31、アメリカ)を追うという賢明な判断をみせた。
前半はムハンマドがレースを主導した。最後のハードルを越えた時点でも、まだわずかにリードを保っていた。
しかし、オリンピックスタジアム(国立競技場)のホームストレートに入ると、マクラフリンが力強い走りを見せ、51秒46でフィニッシュした。
マクラフリンは6月の米五輪予選で51秒90の世界記録を出していたが、それを0.5秒近く縮めた。
銀メダルは、51秒58で走ったムハンマドが手にした。銅メダルはフェムケ・ボル(オランダ)。
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マクラフリンはレース後、「まだちゃんと(世界新記録を出したことは)理解できていない。あとで整理して、祝うことになると思う」と話した。
「すごくうれしい。素晴らしいレースだった」
「レースは第7ハードルまで始まらない。ただトラックに出て、全力を尽くしたかった」
「ここで驚異的なレースをして、自分の国を代表できることに感謝している。あと1つ(のハードル)を残してダリラが前にいるのが見えた。ただ『自分のレースをしろ』と考えた」
女子400メートルハードルは、16年近く世界記録の更新がない時期が続いた。だがここ2年間で、ムハンマドとマクラフリンは計4回、世界記録を更新し合っている。
順位