【東京五輪】 バスケ男子、アメリカが4大会連続で金メダル

著者 高橋 大輔

東京オリンピックは7日、バスケットボール男子の決勝があり、アメリカが87-82でフランスを下し、4大会連続の金メダルを勝ち取った。

両チームは今大会、2度目の対戦。予選リーグではフランスが勝利し、2004年アテネ五輪から続いていたアメリカの五輪試合の連勝を止めた。

グレッグ・ポポヴィッチ監督率いるアメリカチームのスター選手らは、予選では動きがさえなかったが、肝心なこの日の試合では本領を発揮した。

ケヴィン・デュラントは29得点で、アメリカチームの中でずば抜けた活躍を見せた。

フランスは第4クオーターに追い上げたが、重要な場面でアメリカにシュートを決められ、届かなかった。アメリカはこれで、直近8回のオリンピックのうち7回で金メダルを獲得した。

アメリカのジュルー・ホリデーは、「初めて全員がそろってプレーしたのが(予選リーグの)フランス戦で、負けてしまった」、「だから金メダルがかかった試合で対戦して勝利を取り戻すのが、まさに正しい展開だと思った」と話した。

3点差まで迫られ

アメリカは大会前の強化試合で、ナイジェリアとオーストラリアに敗退。オリンピックの準備は最悪のスタートを切っていた。

その後、アルゼンチンとスペインに連勝し、調子をつかんだように思われた。しかし、オリンピックでは初戦でフランスに敗れ、五輪の連勝は25で止まった。

続くイランとチェコの試合には快勝したが、アメリカの問題は解決からはほど遠かった。

オーストラリアとの準々決勝では、前半で15点差のリードを許した。ただその後に逆転し、30点差をつけて勝った。

<関連記事>

フランスとの決勝も、スロースタートだった。フランスのルディ・ゴベアの体の大きさと強さに対し、守備が苦労した。

攻撃も不調で、最初の得点を挙げるのにてこずった。ゴベアがゴール近くを守り、アメリカは中に入って点数を取ることが難しかった。

アメリカは次第に主導権を握ってリードしたが、フランスを突き放すことはできなかった。試合時間残り10秒で、フランスのナンド・デ・コロがシュートを決め、3点差となった。

しかし最後はデュラントがフリースローを得て、2投とも成功。フランスが追いつく可能性はなくなった。

デュラントが範を示す

評判倒れのアメリカチームの中で、米プロバスケットボール(NBA)ブルックリン・ネッツのスター選手デュラント(32)は輝き続けた。

大会を通して範を示し、予選リーグのチェコ戦では23点を挙げた。カーメロ・アンソニーがもっていたアメリカ代表メンバーの最高得点記録を上回る活躍だった。

決勝トーナメントに入ると、デュラントはオーストラリア、スペイン、フランスとの3試合で平均27点を挙げた。今大会の優勝で、2012年アテネと2016年リオデジャネイロの五輪に続く3個目の金メダルを手にした。

デュラントは、「気づいたら、やるべきことをやり遂げ、金メダルやトロフィーを手にしている。だが、そこに至るまでに、特別なものの一部になるのは素晴らしいことだ。今回の仲間とは一生の絆で結ばれている」と話した。

ソーシャルメディアで称賛の声

サッカー女子のアメリカ代表として五輪金メダルを2個獲得したローレン・ホリデーさんは、夫のジュルーがミルウォーキー・バックスの一員としてNBAのタイトルを取ったのに加え、五輪金メダルも手に入れたことを誇りに思うとツイッターで表明。

「言葉で言い表せない。金メダル取るのはものすごい経験だ。世界で一番愛する人が金メダルを取るのを目にするのは……ただ言葉が出ない。あなたのすべてをとても誇りに思う」と投稿した。

X の投稿を飛ばすX のコンテンツを表示しますか?

この記事にはX 提供の内容が含まれます。クッキーや他の技術が使われている可能性があるため、あらゆる外部コンテンツ読み込みの前に、読者の方の同意をおたずねしています。同意する前に、 X のクッキー方針 およびプライバシー方針 を確認することも可能です。このコンテンツを見るには「同意して続ける」を選んでください。

同意して続けるご注意:外部コンテンツには広告が含まれるかもしれません

X の投稿の終わり

このコンテンツは開けません

Xでさらに見るBBCは外部サイトの内容に責任を負いません。

順位

Related Posts

コメントを残す