北京冬季パラリンピックは11日、アルペンスキー女子大回転座位があり、村岡桃佳(25)が金メダルを獲得し、この種目の2連覇を果たした。今大会、村岡が勝ち取った「金」はこれで3個となった。
村岡は5日の滑降、6日のスーパー大回転でも優勝。前回の冬季パラリンピック韓国・平昌大会の大回転も制しており、金メダルは個人通算で4個目になる。時事通信によると、日本選手の記録としては冬季で単独最多。
村岡は7日のスーパー複合(スーパー大回転と回転の2種目の合計タイムで競う)でも銀メダルを勝ち取っており、今大会のメダル獲得数を4個に伸ばした。
大回転は、比較的速いスピードでのターン技術を競う。2回滑って合計タイムで順位を決める。
村岡は1回目、トップの劉思彤(27、中国)に約1秒差の2位につけた。
2回目は、リズムよくチェアスキーを滑らせ、1回目より1秒以上タイムを縮めてフィニッシュ。合計2分2秒27で、銀メダルの劉に7秒以上の大差をつけて逆転優勝した。
銅メダルは張雯静(19、中国)が獲得した。
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村岡は優勝を決めた後、「前回金メダルをとった種目なのでプレッシャーもあったが、それ以上に絶対に金メダルをとりたい気持ちがすごく強かったので、一番うれしい」と語ったと、NHKは伝えた。
村岡は昨夏の東京パラリンピックにも陸上の女子100メートル(車いす)で出場し、6位に入賞した。日刊スポーツによると、4歳の時に横断性脊髄炎を発症し、車いすで生活するようになった。スキー競技は中学2年生から本格的に始めた。
村岡の大回転の金メダル獲得で、日本は今大会、メダル争いで7位につけた(金4個、銀1個、銅2個)。トップは中国(金14個、銀14個、銅19個)で、ロシアの侵攻を受けているウクライナが2位となっている(金9個、銀10個、銅6個)。